うそつき



 一月に一度程の頻度で繰り返される引っ越し。十一番目の仮宿に選ばれたのは、程よく治安の悪い区域の外れに位置する崩れかけたアパートの一室だった。水道と電気は通っているのが不思議でならない程のおんぼろだが、時折人の気配はするので他の住人もいるようだ。一階の部屋の前を通る時には高確率で呻き声が聞こえる。
 最近、外から聞こえる悲鳴を聞いても心動かされない自分がいる。アリスもそうだ。あまりに頻繁に起こるから、動揺にも慣れてしまった。助けなくては、という使命感がわきあがったのは初めの方だけ。怖がって震えるアリスを抱き締める方が重要だった。人助けする程の力が足りなかった。そんな言い訳をしなければならなかったのも、初めの方だけ。
 泥棒に入るたび、見捨てる人の数が増えるたび、心が凍りついてしまったように今まで抱いていた感情を失っていく気がする。それは大切なものではなかっただろうか。俺はまだ"普通"なのか、それとも既に"普通"ではないのか、それさえも分からない。
 境界線が曖昧になりながらも、アリスといる時だけは俺は"普通"だと自信を持って断言できる。アリスの笑顔を見れば、笑える自分がいる。

 そのアリスが、ある日涙で顔中ぐちゃぐちゃにしながら帰って来た。

「アリス!?」

 早朝から二時間走り込みに行っていたアリス。俺はその間念能力、練の特訓をしていたのだが、酷い姿のアリスを目にした瞬間オーラが一気に膨れ上がった気がした。
 頬が醜く腫れていた。口の端が切れていた。右腕はだらんと不自然に垂れ下がり、両足に擦り傷ができていた。

「歩けるか? こっち来て座って。今手当てするから。ちょっとそこで待ってて」

 応急セットを取りに行こうとした俺の服が掴まれる。振り返れば、ぐずぐず鼻をすすりながらアリスが無事な左手でぎゅっと握っていた。

「ヘンデスさん。道具持って来てくれる?」

 言葉は無かったけれど動き出したヘンデスさんに任せて、俺は一先ずアリスを床に座らせた。泣き続けるアリスの頭を撫でる。

「痛いよな。よく我慢して一人で帰って来れたな。偉いよ、アリスは」

 声は努めて穏やかに。ぐいっと胸にこすり付けられた頭を撫で続ける。嗚咽を堪える様に、胸を締め付けられる。
 いつの間に、こんな風に静かに泣くようになったのだろう。そういえば、アリスは昔に比べて泣かなくなった。前に泣いたのは、アリスを庇って俺が怪我をした時。その前は、と記憶を掘り起こして、愕然とした。訓練の後ちょくちょく涙目になってはいるけれど、大泣きしたのは八歳の誕生日だ。もうすぐ一年経つのに、あまりにも泣いた回数が少ない。喜ぶべきことなのかもしれない。我慢強くなったな、と"普通"ならば。けれどそんな風には思えなかった。
 この生活はアリスに我慢を強いている。それを改めて実感した。

 ヘンデスさんが手際良くアリスに手当てを施していく。両足に包帯を巻き、頬に湿布を張る。右腕は骨折していたようで、添え木で固定した。こんな時病院に行けない身の上を恨みたくなる。

「で、誰にやられたんだ?」

 一段落してからヘンデスさんが問いかける。俯いたまま答えようとしないアリス。ヘンデスさんに目配せされて、下から覗き込むようにして今度は俺が再び同じ問いを口にした。

「アリス。誰にやられたの?」

 ゾルディックではないと思う。あの少年は鮮やかな手つきで殺しを目的に襲ってきた。けれど、アリスの怪我は違う。まるで痛め付ける事を目的とするような傷だった。
 アリスだって弱くはない。まだ精孔は開けていないけれど、訓練のおかげで普通のチンピラ程度なら楽に倒せる力を身に付けている。だからこそ不思議だった。何故こんな事になったのか。
 勢いを付けてアリスが顔を上げる。思い詰めたような瞳にもう涙はない。

「私っ、負けちゃったの」

 喧嘩でもしたのだろうか。

「負けそうだったから逃げちゃった」
「逃げて正解だよ。アリスがこれ以上怪我するなんて絶対嫌だ。生きていてくれるんなら何でも良い」

 そう、生きていてくれるなら。みっともなく逃げてくれ、と強く願う。
 しかし、アリスは力無く首を横に振った。

「違うの。逃げちゃだめだったの」

 堅くなな様子。何があったのか、本当に不安になってくる。

「あいつ、うそつきだもん。それを証明しなきゃいけなかったの」

 嘘つき。その単語に胸がざわつく。

「嘘つきって? どんな、嘘つかれたの?」

 声が震えていた。手も震えていた。
 幸いというべきか、アリスは気付かず切羽詰まった声を張り上げる。

「あいつ母さんは死んじゃったって言ったの! 違うもん。私が良い子にしてたら母さん迎えに来てくれるもん! そうだよね? お兄ちゃん!」

 頭の芯をがくがく揺さぶられる感覚。一瞬、思考が止まった。それでも瞬時に言葉を吐き出せたことに、感謝したい。

「嘘つきだよ。そいつ」

 平淡な声が出た。さっき震えたのとは真逆。硬く、低い声。決まりきった文句を吐くように、何も考えずただすらすらと嘘が口から飛び出る。

「母さんはちゃんとアリスを迎えに来る。アリスの事を愛してるんだから」
「お兄ちゃんは? お兄ちゃんの事も迎えに来てくれるよね?」

 一拍、間が空く。無意識に自分を除外していた。多分、分かっていたから。今の俺は母さんの望みとはかけ離れているっていうことを。

「勿論。だから、良い子で待ってような」

 けれど、アリスの前だから嘘を吐き続ける。安心したように笑みをこぼすアリスに、やっと息をつけた。

「それで、アリス。嘘つきはどんな奴だった?」


 午後、アリスを寝かせて俺は一人外へ出た。ヘンデスさんに拝み倒して訓練は休みにしたのだ。
 放ってはおけなかった。アリスに怪我をさせたこと。嘘を明るみにしようとしたこと。二度とこんなことを起こしてはならない。
 手掛かりは金髪でつり目の少年。あまり背は変わらないと言っていたから歳も近いのだろう。正直信じられなかった。同じ年頃の子供にアリスが怪我を負わされた、と。だが、ゾルディックの子供もすごく強かったし、俺もそれなりには強い。年齢はあまり当てにならないのかもしれない。

 一時間程治安の悪い区画を彷徨い歩いた。途中絡んでくる大人もいたが、棒で地面を突つき小さなクレーターを作ればすぐに追い払うことができた。ただ、いつ怪我をさせてしまうか分からないのと中々少年が見つからなくて、不安と焦燥が膨れ上がってきた頃、漸くそいつを見付けた。

「あ。君がお兄ちゃん?」

 ごみの散乱した薄暗い路地。壁に背を付け、座り込んでいた男の子。高めの声を発すると共に立ち上がり、此方を向いた彼は薄い唇の両端を気味悪げに釣り上げ、楽しそうに笑った。

「お前がアリスに怪我させたのか?」
「そっくりだね。双子?」

 背に括り付けていた棒を抜き取り、壁を軽く小突く。ひびが入り、ぱらぱらと上から崩れた壁の欠片が落ちてくる。

「お前は、さっき、小さな女の子に、暴行を、加えたか?」

 言葉を区切り、分かりやすく聞いてやる。

「あの子アリスっていうんだ。君の名前は? ああ、僕はヒソカ。宜しくね、お兄ちゃん」
「イエスかノーで答えろ。お前はその子に暴行を加えたのか?」

 風を切るように、棒の切っ先を少年に向けた。両手で支えたそれは、しっかりと安定を保っている。俺もそれなりの力が付いた、ということだ。苦しい訓練を耐え忍んだ甲斐がある。
 つり上がった両の瞳が愉しげに細まり、くっと喉で笑う気配。その余裕に苛立ちが募る。オーラの量が増していく。

「あの子、それなりに強かったねえ。今後が楽しみ」

 悦に浸ったように呟いた台詞に静かな闘志が沸き上がった。
 どうしよう。ヘンデスさん以外にこんなに苛立って、攻撃的な気持ちがわきあがったのは初めてだ。

「イエスと取って良いのか?」

 もう、答えは分かっている。それでも問いを続けたのは、切っ掛けが欲しかったからだ。この子に攻撃を加える切っ掛けが。

「イエスと答えれば、君が戦ってくれるのかな? お兄ちゃん」

 からかうような台詞ばかり。煽られているのだと分かっているが、激情を堪えきれない。
 もう良いよな。こいつは念も知らないみたいだけれど、アリスに怪我をさせて泣かせたんだ。同じくらいの怪我を負わせるくらいは別に構わないだろう。売られた喧嘩を買うだけだ。それでこいつがどんな目に合おうと自業自得だ。

「アリスに手出したこと後悔させてやる」
「後悔? まさか」

 にたりと気味の悪い笑い方をする。心底この事態を歓迎していると言いた気に、両腕を開いた少年は空に向けて感謝を捧げた。

「日頃の行いが良いのかなあ、僕。ろくな奴がいないと思っていた矢先に、一日に二回も楽しめるなんて」

 再びくくっと喉で笑う。

「イエスだよ、お兄ちゃん。君の妹を傷物にしたのはこの僕だ」

 さあ戦おう、と笑みをつくった口が動いた気がした。

 地面を蹴る。一直線に突き出した棒は軽々と横に避けられた。すぐさま脇腹を狙い飛んできた蹴りを、身体をよじり咄嗟に斜めに引き寄せた棒で防ぐ。じいんと棒を握った両手に痺れが走った。
 強い。そう判断して、後ろに飛び、距離を取る。
 素早い動きだった。重い蹴りだった。ヘンデスさんの動きや攻撃に比べれば、多少劣る。だが、油断したら負けるかもしれない。念を覚えてもいない子供相手に。
 ずしりと放り投げた棒が重さで地面にめり込む。

「あれ? 武器捨てちゃうの?」
「ああ」

 持てるし、それなりに扱えるようにはなった。だが、重過ぎる棒は、確実にスピードを削いでいる。今の俺なら、素手の方が強い。
 興味を色濃く宿した視線を棒から俺へと移した少年は、挑発するように掌を上に向けて指を軽く動かした。戦いへの誘惑に、抗う理由など存在しない。

 駆け出した身体は重力を感じないかのように軽かった。今までご飯を食べる時、シャワーを浴びる時、そして寝る時以外はずっと1トンの棒を身から離さなかった成果を、身をもって知る。みるみる内に迫っていく少年の目が見開かれる様に、口許が緩む。
 鳩尾を狙って掌底突き。僅かに右に反れたが、当たった感触がする。初めて攻撃が入ったことが嬉しかった。ヘンデスさんには全て防がれるから。それが気の緩みに繋がった。
 視界の端をよぎった影に、咄嗟に左腕で防御の型をとる。痺れが走ってから、相手の右ストレートに気付いた。
 防げたけれど、攻撃に気付けなかったことが悔しくて、腹立ち紛れに半分意識的にオーラを纏った右足で腹を蹴り付ける。少年は踏ん張ろうと歯を食い縛ったが、それも一瞬。吹っ飛ばされて壁に激突した。

 ずるりと床にへたりこみ、腹に両手を当ててげほっと空気を吐き出す様に、胸がすっとした。痛め付けて、あとはアリスと同じように泣かせたい。許しを乞えば、尚良いだろう。
 そんな望みを胸に抱き、乾いた唇を舌で湿らせて、止めを刺そうと足を踏み出した時だった。
 咳き込んでいた少年が血を吐き出した。

 脳裏で重なる。前世の最期、血の味しかしなかった口内。呼吸さえ儘ならなかった苦しみ。記憶が鮮やかに蘇る。足が震える。自分のやった事に、背筋が強張る。
 何故俺は学ばないのだろう。 攻撃するということはつまり相手を傷付ける行為なのだ。殺してしまうかもしれないという覚悟もなしに攻撃したら後悔すると俺は以前理解したはずなのに。
 アリスが傷付いたから、それは理由になるのだろうか。やられたらやり返して良いのか。それを負の連鎖と言うのではないか。それでも確かにこの少年はアリスを傷付けて、その上嘘をついた。そうだ、嘘つきなんだ。だから今苦しんでるのは自業自得なんだ。
 必死に自分に言い聞かせる一方で、冷静になれと頭の一部が訴えてくる。念も知らない相手にオーラで強化した蹴り入れておいて一体俺は何を考えているのだろう。念能力は危険だと重々理解していたはずだ。それを使って悪いことはするまいと思ったのに、これではヘンデスさんと同じだ。
 でも、と弱い自分が顔を出す。これは悪いことなのだろうか。果たして暴力は悪なのか。前世だったら迷うことなく悪である。でも、この世界でも本当に悪と断言できるのか。身近な大人、ヘンデスさんは平気な顔で暴力を奮っている。それに少し一人歩きをしようものなら変な大人が金をせびりに近寄って来るような物騒な世界だ。
 ああでも母さんはそれを否定していた。だから、俺もすんなり肯定してはいけないんだ。悪事はどこまでも悪事で、だから。

 咳き込む音が止み、暴走する思考にストップをかける。見詰めた先で、少年はゆっくりと顔を上げて、そして笑った。
 最初は小さく、喉でくっと。段々それは音量を増していく。

「あはははは!」

 耳障りな笑い声に、眉をしかめる。途中血が飛び出しても構わず笑い声を響かせ続ける子供。気味が悪いというより、理解出来なかった。何故、笑うのか。

「これだから人生は面白い! ねえお兄ちゃん。君の強さの秘密は何かなあ」

 吐き出した血で真っ赤に染まった唇が笑みを形作る。瞳は爛々と輝きを増し、舐めるような視線を向けてくる。

「誰が教えるか。この嘘つき」
「ヒソカだよ。そうだ。君の名前もまだ聞けてなかったな、お兄ちゃん」

 教えたくない、と心底思う。だが、こいつにお兄ちゃんと呼ばれるのも不快だ。

「ルークだ。お兄ちゃんは止めろ」
「ルークね、ルーク。うん、良い名前だ」

 満足そうに頷きながら誉められるが、嬉しくない。

「ねえルーク。さっきの蹴り、何か秘密があるだろう?」

 にたりと笑いながら立ち上がる少年に、驚きを覚えた。オーラを纏った蹴りが確かに入ったのに、多少ふらついてはいるが、確かに二本の足で立っている。
 危険だ、と直感する。オーラなんて見えていないはずなのに、念能力に気付いている。こいつは危険人物。そう心に刻み込み、先程までの葛藤を頭から吹き飛ばす。

「教えない」
「ひどいなあ」

 心底愉しそうに呟く少年に落胆は感じられない。ただ、この空気を楽しんでいる。

「お前、嘘つきの上に気狂いって救えないな」
「ありがとう」

 とても良い笑顔で礼を言われた。
 知らない、と感じる。前世でもこういう奴とは知り合わなかった。こいつは、多分笑いながら人を殺せる奴だ。それを悪事だとも思わない。ヘンデスさんともまた違う。ヘンデスさんは、非道だけど残虐ではない。

「どう致しまして」

 何とか余裕を絞り出したくて、軽口には応じた。上手く笑えていたかは分からない。未知の存在への戸惑いを払拭出来ない。

「ああ、そういえば」

 ふらつきながらもしっかりとした声を出しながら少年は歩み始める。その方向にあるのは、俺が先程放り出した棒。
 持ち上げることも出来まい、と俺はその行動をただ眺めていた。
 棒に手をかけたところで一瞬動きを止めた少年は、此方を見てにたりと笑い。

「僕、君に嘘ついたっけ?」

 それを持ち上げた。

「アリスに。嘘を」

 からからに乾いた唇を必死に動かす。動揺していた。俺があんなに苦労して持ち上げた棒を、怪我を負った少年が軽々ととはいかなくても扱えている。

「あの子に? ああ、アレかな」

 棒の中央を掴み、両手で軽く一回転させた少年の視線が此方を射抜く。唇の両端が限界まで持ち上がり、気味の悪い笑みを作る。
 そして彼は、棒を宙へと放り投げながらその言葉を発した。

「君達のお母さん、死んじゃったんだよね?」
「死んでない!」

 頭に血が昇って酸欠状態になっているのか、息が荒くなる。
 ただ、許せなかった。こんな奴の発した言葉でアリスが泣いたのだと思えば、許せるはずがない。

「うん、嘘だよ」

 ずしん、と土埃を舞わせながら棒が俺と少年の間に突き刺さった。

「う、そ?」

 少年の言葉を鸚鵡返しすることしか出来ない。話の流れが掴めなくて、頭が混乱状態に陥っている。
 そんな状態の中、土埃に占められた視界にそれを捉えることが出来たのは、本当にただの条件反射だった。それでも防御が遅れて、右肩に少年の拳がめり込む。
 至近距離で、耳元に息が吹き込まれた。

「あれ? 本当にお母さん死んじゃってたの?」

 視線が合う。両の瞳が愉しげに細まる。
 嘲笑されたのだと理解し、何の技もなくただ右の拳を下から振り上げた。先程と同じ、腹に一発。当たった感触がしたのとほぼ同時に、顎に衝撃が加えられる。

「がっ」

 足を踏ん張り、何とか仰け反るだけで衝撃を抑え込んだ。顎はじんじんして割れたんじゃないかと心配するくらい痛む上、頭までぐるぐるする。喉は空気が勝手に噴出して言うことを聞かない。思いっきり仰け反ったため首が痛い。頭突きがこんなに効くとは思わなかった。
 両目をこじ開けて、開けた視界に映った少年は離れた場所に倒れていた。咳き込む様子もなく、ぴくりとも動かない。さっき無意識に右手にオーラを集めた気がする。二度もオーラを込めた攻撃を喰らったのだ。動かないのも当たり前だ。頭に血が昇った影響か、それを眺めても先程のような混乱は襲ってこなかった。
 だって、こいつは嘘だと認めた。冷静になって考えてみれば当たり前だ。会ったこともない人間が母さんのことを知ってるわけがない。人をからかったり動揺させる言動が多かった。きっとアリスと喧嘩したくて母さんのことをつついたのだろう。そういう奇怪さを持っていた。

 一歩一歩、慎重に少年に近付く。目を閉じた様は死んでいるようにも見えたが、呼吸の音が聞こえてきて、ほっと息をついた。
 良かった。死んではいない。
 死んでいても構わない、とは確かに思った。だが、生きているならそれに越した事はない。途轍もなく気味が悪くて今後一切関わりたくはないけれど。

 それから地面にめり込んだ棒を拾い、走った。アリスの元へ。早く告げたかった。あいつ嘘つきだったよ、と。


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